「なくステ」で広がるリユースの輪。ニジュウニ株式会社の実践ストーリー

1都11県の非鉄金属回収・産業廃棄物リサイクルを行う株式会社宇津木金属では、環境保護に貢献するために、2024年5月より「なくステ」というサービスを開始しました。

企業から出るごみを買い取り、再利用や販売を行うことでごみの量を減らし、企業のCO₂排出量を削減します。また、得た対価の一部は森林保全活動に使われます。

今回は、実際に企業で廃棄されるはずだった道具をリユース品として提供いただいたニジュウニ株式会社の安川尚宏さんにインタビューしました。

プロフィール

福岡県生まれ。慶應義塾大学理工学部を卒業後、株式会社ダーツライブにてゲームプランナーとして従事。2014年にGatebox株式会社に参画し取締役COOに就任。光でつながるアプセサリー『AYATORI』や、キャラクター召喚装置『Gatebox』の開発をディレクション。2017年LINE株式会社と資本業務提携を結びグループ会社化へ。2019年ニジュウニ株式会社を創業。コミュニティフードデリバリー『ぼくデリ』や食事でつながる『shokujii』をリリース。キャリアを一貫して、コミュニケーションをテーマにしたプロダクト開発を行なっている。

ー事業内容を教えて下さい。

「孤食を減らし団欒を増やす」をミッションに、「フードオーダーシステム」と「イベント集客ツール」を組み合わせたWEBサービス「shokujii」(https://shokujii.jp/)を開発運営しています。イベント主催者はお店を選ぶだけでイベントを立てられ、参加者は食べたいメニューを選んで事前決済するだけでコミュニティの輪に加わることができます。

日々のありふれた食事を、かけがえのない出会いの場に変えるサービスです。

ー提供いただいたリユース品について教えて下さい。

これまで、チェア、丸テーブル、オフィステーブル、ペンギンの剥製など、不要になった品6種類16点を提供しました。

※ニジュウニ株式会社様提供のリユース品とCO2削減量は、こちらにも掲載しています。

ー「なくステ」のリユースに協力いただけた理由を教えて下さい。

使わなくなったものが新たな価値を持つという点に共感したためです。

私たちの事業は、人と人とのつながりを大切にしていて、環境問題やサステナビリティへの意識も非常に高いです。

「なくステ」を運営する宇津木金属の代表はとても地球への想いがあふれる方で、以前から応援させていただいていました。

単に廃棄するのではなく、誰かに役立つ形で再利用されることで、ニジュウニ株式会社の在り方もより意味のあるものになると感じました。

ーリユースを行うことで、経費削減につながりましたか?

はい。本来産業廃棄物の処理には、大きいものほど費用がかかりますが、リユース品として1点円で買い取っていただけたことで、経費を大幅に削減できて非常に助かりました。

ー実際に廃棄予定の品が再利用され、どう感じましたか?

廃棄する予定だったものが実際に販売されたとお知らせをいただいたときは、単純に嬉しいと思いました。

自分たちが使い終えたものが、また新しい場面で役立っていることを実感するのは、ただ単に自分の持ち物を減らす以上に大きな喜びがあると感じます。

リユースの素晴らしさを改めて実感しましたし、ほかの企業にもぜひ利用してほしいと思いました。

ー今後の展望を教えて下さい。

「孤食を減らし団欒を増やす」を実現すべく、オフィス・飲食店・コワーキングスペース・コミュニティスペース・ゲストハウス・公民館などあらゆる場所でイベントを開催いただいています。今後は企業における社内交流・営業活動・採用活動に活用いただけるものを目指しています。

ニジュウニ株式会社について

・ニジュウニ株式会社 (nijuni inc.)

・住所:東京都千代田区神田猿楽町2丁目8−11Vort水道橋III 9階

・代表者:代表取締役 安川 尚宏

・設立:2019年 2月 22日

・事業内容:インターネットサービスの企画・開発・運営

      システム開発・アプリ開発の受託開発