「環境と企業を結ぶリユースの架け橋 ― 株式会社オー・エス・ケーの新たな挑戦」
1都11県で非鉄金属回収や産業廃棄物リサイクルを行う株式会社宇津木金属が、2024年5月から新たなサービス「なくステ」を開始しました。このサービスは、企業から排出される廃棄物を買い取り、再利用や販売を行うことでごみの量を削減し、さらには企業のCO₂排出量を抑える取り組みです。また、得られた対価の一部を森林保全活動に充てることで、環境保護にも貢献しています。
今回、「なくステ」に初期段階から協力している株式会社オー・エス・ケーの取締役社長小川隆司氏にインタビューを行い、リユース活動の重要性や環境への取り組みについてお話を伺いました。
事業内容
株式会社オー・エス・ケーは、トラック部品などの加工を手掛ける企業で、特に高精度な金属部品の加工技術に定評があります。取締役社長である小川社長が工場内を案内しながら、加工技術や設備を紹介してくださいました。
工場内では、実際に機械が稼働し部品が加工される様子を見学できました。各工程での効率化や品質向上へのこだわりは、同社の持続可能な事業運営の基盤であることがうかがえました。
株式会社オー・エス・ケーが「なくステ」を選んだ理由
株式会社オー・エス・ケーは、普段から宇津木金属に産業廃棄物や有価物の回収を依頼しており、特にアルミの切粉などの回収が中心となっていました。
※金属加工に伴い発生したアルミの切粉
しかし、会社で使わなくなった事務机や椅子なども廃棄することになり、これをどう処理するかが課題でした。そこで「なくステ」の話を耳にし、廃棄ではなくリユースの選択肢があることに興味を持った小川社長は、環境保護と資源の有効活用の観点からこのサービスを活用することにしました。
小川社長はその選択についてこう話します。
「まだ使える椅子を捨てることには、どうしても抵抗がありました。なくステの話を聞いた時に、再利用できるものを無駄にせず、他の誰かの役に立つという考え方に共感しました。」
廃棄物から資源へ:リユースの感動
「なくステ」によって回収された机や椅子は、リユースされ、必要としている人々の手に渡りました。この結果に、小川社長は深い満足感を抱いているようです。
「本来捨てるはずだった椅子が、まだ必要としている人に使われると聞いた時は、本当に嬉しかったです。単なる廃棄物だと思っていたものが、他の人の役に立つという事実は、資源を無駄にしない大切さを再認識させてくれました」と感動を語ります。
今後も株式会社オー・エス・ケーは、こうしたリユースの取り組みを積極的に続けていく意向です。次のリユース候補として、まだ使えそうな事務机の再利用も考えているそうで、実際にその机も見せていただきました。
※リユース予定の机
株式会社オー・エス・ケーの環境への取り組みと今後の展望
株式会社オー・エス・ケーでは、リユース活動に加え、より効率的で持続可能な事業運営を目指して新たな機械の導入を進めています。これにより、加工効率を向上させるだけでなく、エネルギー消費の削減にもつなげることが期待されています。
「今後は、さらなる機械の導入や倉庫の拡大を通じて、事業を拡充していきたいと考えています。私たちの業界でも、持続可能な未来を実現するための工夫がまだまだ求められています」と小川社長は将来の展望を語り、環境保護と事業拡大の両立に向けた積極的な姿勢を示しています。
株式会社オー・エス・ケー 会社概要
- 住所: 埼玉県東松山市東平1751-37
- 代表者: 取締役社長 小川 隆司
- 事業内容: トラック部品などの金属加工
「なくステ」を通じて、資源のリユースと環境保護が結びつき、持続可能な未来への道が広がっていくことが期待されます。私たちは、サステナブルな社会を多くの企業や個人と共に創り上げることを目指しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。